朝日杯フューチュリティＳ解析・統計

１．Ａ級馬が出たら勝つ

２、３年に一回は、後にＧⅠをいくつも勝つようなレベルのＡ級馬が出走してくる。。最近では、グラスワンダー、ナリタブライアンなどであるが、こういうパターンの馬はまず勝っている。逆に、朝日杯で３着以下に負けながら、後に大成した馬はほとんど見られない。

また、上記の２頭は、マイル以上の中距離馬であるという点も共通している。従って、成績や血統から、将来的にＡ級、超Ａ級レベルに達するであろうと思われる馬は全面的に信頼できるのではないだろうか。

２．前走勝ちが最優先か

３歳戦ゆえかなりつかみどころのない性質のあるレースなのだが、安定性はかなり高い。１番人気馬は平成元年以後、１着８回、２着５回とかなりの安定度を保っている。そして、平成元年以降の１、２着馬の前走着順を見てみると、

H18年（③．②）
H17年（①．①）
H16年（⑤．①）
H15年（①．①）
H14年（①．①）
H13年（①．②）
H12年（①．①）
H11年（①．①）
H10年（①．①）
H9年（①．②）
H8年（①．①）
H7年（①．①）
H6年（①．①）
H5年（①．①）
H4年（①．①）
H3年（①．①）
H2年（②．①）
H1年（①．①）

なのである。前走１着馬しかほとんど可能性はないということと、最低でも２着は確保していなければならないということが分かる。しかし、出走馬のうちほぼ半数は前走１着なので、絞り込むにはもう一工夫が必要であり、次の法則によって、連対馬の前走のレース名に着目すれば、多少絞り込むことができるだろう。

３．オープン勝ち馬連対の法則

平成元年以降の、連対馬のオープン勝ち経験の表をご覧頂きたい。

平成18年
１着ﾄﾞﾘｰﾑｼﾞｬｰﾆｰ→芙蓉Ｓ
２着ﾛｰﾚﾙｹﾞﾚｲﾛ→なし
平成17年
１着ﾌｻｲﾁﾘｼｬｰﾙ→東ｽﾎﾟ２歳Ｓ
２着ｽｰﾊﾟｰﾎｰﾈｯﾄ→なし
平成16年
１着ﾏｲﾈﾙﾚｺﾙﾄ→京王杯２歳Ｓ
２着ｽﾄｰﾐｰｶﾌｪ→札幌２歳Ｓ
平成15年
１着ｺｽﾓｻﾝﾋﾞｰﾑ→京王杯２歳Ｓ
２着ﾒｲｼｮｳﾎﾞｰﾗｰ→ﾃﾞｲﾘｰ杯２歳Ｓ
平成14年
１着ｴｲｼﾝﾁｬﾝﾌﾟ→京都２歳Ｓ
２着ｻｸﾗﾌﾟﾚｼﾞﾃﾞﾝﾄ→札幌２歳Ｓ
平成13年
１着ｱﾄﾞﾏｲﾔﾄﾞﾝ→京都２歳Ｓ
２着ﾔﾏﾉﾌﾞﾘｻﾞｰﾄﾞ→なし
平成12年
１着ﾒｼﾞﾛﾍﾞｲﾘｰ→なし
２着ﾀｶﾞﾉﾃｲｵｰ→東ｽﾎﾟ３歳Ｓ
平成11年
１着ｴｲｼﾝﾌﾟﾚｽﾄﾝ→東ｽﾎﾟ３歳Ｓ
２着ﾚｼﾞｪﾝﾄﾞﾊﾝﾀｰ→ﾃﾞｲﾘｰ杯３歳Ｓ
平成10年
１着ｱﾄﾞﾏｲﾔｺｼﾞｰﾝ→東ｽﾎﾟ３歳Ｓ
２着ｴｲｼﾝｷｬﾒﾛﾝ→ﾃﾞｲﾘｰ杯３歳
平成9年
１着ｸﾞﾗｽﾜﾝﾀﾞｰ→京王杯３歳Ｓ
２着ﾏｲﾈﾙﾗｳﾞ→なし
平成8年
１着ﾏｲﾈﾙﾏｯｸｽ→京成杯３歳Ｓ
２着ｵｰﾌﾟﾆﾝﾌﾞﾃｰﾏ→なし
平成7年
１着ﾊﾞﾌﾞﾙｶﾞﾑﾌｪﾛｰ→府中３歳Ｓ
２着ｴｲｼﾝｶﾞｲﾓﾝ→なし
平成6年
１着ﾌｼﾞｷｾｷ→いちょうＳ
２着ｽｷｰｷｬﾌﾟﾃﾝ→京都３歳Ｓ
平成5年
１着ﾅﾘﾀﾌﾞﾗｲｱﾝ→京都３歳Ｓ
２着ﾌｨｰﾙﾄﾞﾎﾞﾝﾊﾞｰ→なし
平成4年
１着ｴﾙｳｪｰｳｨﾝ→京都３歳Ｓ
２着ﾋﾞﾜﾊﾔﾋﾃﾞ→ﾃﾞｲﾘｰ杯３歳Ｓ
平成3年
１着ﾐﾎﾉﾌﾞﾙﾎﾞﾝ→なし
２着ﾔﾏﾆﾝﾐﾗｸﾙ→京成杯
平成2年
１着ﾘﾝﾄﾞｼｪｰﾊﾞｰ→なし
２着ﾋﾞｯｸﾞﾌｧｲﾄ→京成杯
平成1年
１着ｱｲﾈｽﾌｳｼﾞﾝ→なし
２着ｻｸﾗｻｴｽﾞﾘ→京成杯

連対馬のうち必ず一頭はオープン勝ちの経験がある。ただし、１２００ｍの芝のオープン、あるいは距離を問わずダートのオープンという例は一度もないので、無視してもよい。これにより、例えばオープン勝ちはないが２，３着という善戦はある馬同士の馬連は可能性が限りなく０に近いこととなる。

それよりは、１４００ｍ以上のオープンのレースを勝った経験があり、しかも前走１着という馬を軸にし、幅広く流すのが朝日杯の攻略法だ。これではあまり採算のとれない気がするのだが、平成１２年は１０番人気馬との馬連で8860円を的中させたという、場合によっては見事な法則なのである。

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